保育士や幼稚園教諭、学校教師といった職業に就くと、さまざまな家庭の子供たちと関わっていくことになります。
子供一人ひとりと良好な関係を築くためには、適切なコミュニケーションを取り、信頼される存在になる必要があります。

保育園や幼稚園等において、小さな子供と接する場合は、まず子供自身に自分を認めてもらうことが大切です。
対話をするときは、子供の目線に合わせてかがみ、目を見て話を聞くことが重要です。
時折相づちを打つことで、話を聞いてもらえているのだと子どもに伝わり、子供も話しやすくなります。
その際、注意しなければならない場面に遭遇したら、話をきちんと聞いた後で認めるところは認めて、ダメなことはダメであると納得いくように説明してあげるのがベターです。

学校の教師となり、小中高の子供たちと接する際は、年代に合わせてほどよい距離感で接することが大事です。
そこで基本となるのが「寄り添う」姿勢です。
特に思春期になると、人は身体的にも精神的にも、大きな変化を経験します。
身長が伸びたり、体重が増えたりして、体つきが大人っぽくなって、戸惑いを感じている子供もいるかもしれません。
また、ホルモンバランスの変化によって感情の起伏が激しくなり、イライラしやすくなるケースもあります。

このような変化は、子供自身もコントロールが難しいものです。
周りの大人は、その変化を理解し、過剰に反応せずに温かく見守る姿勢が大切です。
そして、思春期の子供たちは、とても繊細です。
些細な言葉や態度にも傷つきやすく、大人にとって何気ない一言が、子どもにとって、大きな心の傷となってしまう場合もあります。
そのため、普段から言葉遣いや態度に気を付けて、子供自身の気持ちを尊重する意識を持つようにしましょう。
頭ごなしに叱ったり、否定したりするのはなるべく避けましょう。